「カタンって面白いよね!」 そんな言葉に誘われて遊んでみたものの、内心「もう二度とやりたくない…」と挫折しかけている方は、実は少なくありません。何を隠そう、私もその一人でした。
カタンは世界中で愛される名作ですが、同時に「初心者にはおすすめできない」というレッテルを貼られることもあります。その理由は明確です。
- 「最初の場所取り」で勝敗の半分が決まってしまう
- 「交渉」と言われても、何をどう話せばいいか分からない
- 気づけば自分だけ何もできず、ただダイスを見守るだけになる
この「実力差が残酷なまでに浮き彫りになる」という点こそが、カタンが苦手だと感じてしまう最大の壁です。しかし、裏を返せば、その壁の向こう側にある「仕組み」を少し知るだけで、このゲームは魔法のように面白くなります。
今回は、カタンに苦手意識を持つ方へ向けて、その「わからない」を「楽しい」に変えるためのルールと、開拓の醍醐味を改めて紐解いていきます。
カタン:スタンダード
現代の開拓者たちへ。世界が認めた『カタン』の構成と遊び方


| 人数 | 3~4人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 60分 |
| 対象年齢 | 10歳以上 |
| ゲーム内容 | 世界中で数々のゲーム賞を受賞した『カタン』。なぜこれほどまでに愛されているのか? その理由は、シンプルながらも奥深い「ルール」の中に、人間ドラマが生まれる仕掛けが隠されているからです。 1. 無人島「カタン」の上陸準備 まずは、六角形の地形タイルを組み合わせて、今回の舞台となる「カタン島」を作ります。砂漠や山、森といったタイルをランダムに並べ、その上に数字が書かれたチップを時計回りに配置していきます。 次に、プレイヤーは自分の拠点となる「開拓地」と、そこから伸びる「街道」を2箇所ずつ設置します。この時、「どの資源(木材、レンガ、小麦、羊毛、鉱石)が手に入りやすい場所に陣取るか」が、あなたの運命を左右します。 2. 運命を左右する「サイコロ」と「資源」 ゲームが始まったら、自分の番の最初にサイコロを2個振ります。出た目の合計と同じ数字が置かれた土地から、資源が産出されます。 全員にチャンスがある: 面白いのは、自分が振った時だけでなく、誰かが振ったサイコロの目でも資源がもらえること。一瞬たりとも目が離せません。 「7」のスリル: もし「7」が出てしまったら、誰も資源をもらえません。さらに、手元にカードを持ちすぎていると半分没収され、「盗賊」があなたの開拓を邪魔しにやってきます。 3. 勝利への鍵は「交渉」と「建設」 資源が集まったら、いよいよ開拓のスタートです。 自由な貿易(トレード): 「木が余っているけど、レンガが足りない!」そんな時は、他のプレイヤーに声をかけましょう。お互いの利害が一致すれば、自由にカードを交換できます。この会話こそが、アナログゲームの醍醐味です。 発展と建設: 集めた資源を使って、道を延ばし、開拓地をさらに大きな「都市」へとアップグレードさせます。また、不思議な力が秘められた「発展カード」を購入し、一発逆転を狙うことも可能です。 4. 栄光の「勝利宣言」 『カタン』の勝敗は、ポイント制です。開拓地を建てたり、特定の条件を満たしたりして、自分のポイントが10ポイントに達したその瞬間、チャンスが訪れます。 ただし、勝つためには自分のターンに「勝利宣言」をしなければなりません。静かにポイントを溜めておき、自分の番が来た瞬間に「勝ちました!」と宣言する。その快感は、一度味わったら病みつきになります。 プロが教える「カタン」が他と違うポイント 多くのゲームは「相手を脱落させる」ことを目的としますが、カタンは「自分がどれだけ豊かになれるか」を競います。 交渉で助け合い、サイコロの目に一喜一憂し、自分の手で島を育てていく。この「ポジティブな競争」が、遊んだあとの爽快感を生み出しているのです。 |
カタン:航海者版
カタンの本当の面白さは「海」に眠っていた、予測不能な開拓ロマン


| 人数 | 3~4人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 90分 |
| 対象年齢 | 10歳以上 |
| ゲーム内容 | カタン島の外には、まだ見ぬ世界が広がっている 通常カタンで「島を遊び尽くした」と感じているあなたへ。次に手にするべきは、通称「海カタン」と呼ばれる『航海者版』です。 この拡張セットの最大の特徴は、カタン島の周囲に広がる大海原へ漕ぎ出せること。基本のルールはそのままに、「船」という新しい移動手段と「航路」の概念が加わることで、ゲームのスケールは一気に拡大します。 1. 「霧の向こう側」を探求する、圧倒的なワクワク感 海カタンには全9種類のシナリオが用意されています。特におすすめしたいのが、島が深い霧に包まれているシナリオ「オセアニア」。 他との違い: 船を進め、霧のタイルに到達するまで、そこが豊かな土地か、それともただの海かは誰にも分かりません。 楽しさのポイント: 霧を晴らした先に、好きな資源を自由に生み出せる「砂金川」を見つけた時の歓喜! 逆に、ただの海タイルだった時の落胆。この「不確実な冒険」こそが、通常カタンにはなかった「開拓ロマン」の正体です。 2. 「海岸線」から始まる、新たな戦略のジレンマ 海へ出るためには、海岸沿いに拠点を築く必要があります。しかし、ここには大きな悩みが生まれます。 戦略の変化: 海岸沿いは資源が取れるタイルが少なく、目先の効率は悪くなります。それでも、「早く海へ出て新天地を目指すか」それとも「島の内陸で力を蓄えるか」。 実力と運のバランス: 運の要素は4割ほど残しつつ、この「先読みの配置」によって、実力の差(6割)が勝敗に反映されやすくなっています。通常版より少しだけ増えた選択肢が、心地よい緊張感を生みます。 3. 通常カタンの「正当進化」という安心感 別の拡張版「都市と騎士版」がほぼ別ゲームと言えるほど複雑化するのに対し、海カタンはあくまで「通常カタンの延長線上」にあります。 ルールの親和性: 基本ルールが分かっていれば、すぐに遊び始められます。 刺激的なスパイス: 盗賊に加え、海路を邪魔する「海賊」の登場や、島々を繋ぐ航路の先取り合戦など、干渉要素もパワーアップ。毎日は重いけれど、時折無性に遊びたくなる「大味で刺激的なスパイス」が効いています。 構成とルール(海カタンのポイント) 海カタンを導入することで変化する、主な要素をまとめました。 【船の建造と航路】 羊毛と木材を使って「船」を造り、海上に街道と同じように配置します。これが新しい土地への架け橋となります。 【砂金川タイルの登場】 そこに拠点を置けば、好きな資源を1枚選んで獲得できる夢のような土地です。 【勝利ポイントの追加】 通常カタンの10点に加え、新しい島に初めて上陸した際に得られる「チップ」などの加点要素があり、逆転のチャンスが広がります。 【外観について】 コンポーネントはプラスチック製となっており、機能性は十分ですが、木製のような温かみよりは「ゲームとしての実用性」を重視した作りになっています。 |
カタン:探索者と海賊版
カタンの常識が覆る、未知なる海域と3つの国家任務


| 人数 | 2~4人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 120分 |
| 対象年齢 | 12歳以上 |
| ゲーム内容 | 「開拓」の先にある「冒険と交渉」へ 通常カタン、そして海カタンを経て、さらなる刺激を求める上級者に贈る究極の拡張セット、それが『探検者と海賊版』です。 これまでのカタンは「島を広げる」ことが中心でしたが、今作のテーマは「未知の海域への遠征と任務遂行」。船を建造し、霧に包まれた大陸を探索するなかで、あなたはカタン評議会から下される「3つの重要な任務」に挑むことになります。 1. 力を合わせ、あるいは競い合う「3つの任務(ミッション)」 この拡張版の最大の見どころは、めくられたタイルによって発生する特殊な任務です。ただ建物を建てるだけでなく、戦略的な「行動」が勝利点に直結します。 「ならず者のねぐら」退治: 現れた「ならず者」を、プレイヤーたちが協力して退治します。しかし、最も大きく貢献したプレイヤーにのみ、より多くの名誉(ポイント)が与えられるという、協力と競争が混ざり合った緊張感が味わえます。 「カタンの魚」の運搬: 発見した漁場で魚を獲得し、それを評議会へと届ける輸送任務です。効率よく魚を運び、より多くの貢献をしたプレイヤーが勝利へと近づきます。 「カタンのスパイス」交易: 先住民と出会い、スパイスを交易して評議会へ届けます。これはポイントになるだけでなく、ゲームを有利に進めるための「特殊能力」を授けてくれるため、戦略の幅が劇的に広がります。 2. 段階的に学べる5つのシナリオ 「要素が増えすぎて難しそう……」という心配は不要です。本作には5つのステップアップシナリオが用意されており、順番にプレイすることで、増えた新要素を自然にマスターできる親切な設計になっています。 上級者への階段: 通常のカタンをやり込んだプレイヤーだからこそ味わえる、深みのある意思決定。複雑に絡み合う要素をコントロールする快感は、まさに「カタン上級者」の証です。 3. 未知の大陸がもたらす、新たなゲーム体験 船を出し、タイルをめくるたびに現れる新たな資源、そして任務。海カタンとも違う「未知への挑戦」が、あなたを待っています。 構成とルール(購入前の注意点) 本拡張セットを導入するにあたり、以下のポイントをご確認ください。 【勝利条件の拡張】 通常の建設ポイントに加え、前述の「3つの任務」を達成することで得られるポイントが、勝敗を大きく左右します。 【プレイに必要なもの】 本製品は拡張セットです。単体で遊ぶことはできず、ベースとなる「カタン スタンダード版」が必須となります。 【ゲームの難易度】 手番の選択肢が大幅に増えるため、カタンの基本をマスターした方向けの「エキスパート向けセット」と呼ぶにふさわしいボリューム感です。 |
カタン都市と騎士版
カタンの終着点。戦略の「暴力」が支配する究極の拡張『都市と騎士版』を完全攻略


| 人数 | 3~4人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 90分 |
| 対象年齢 | 12歳以上 |
| ゲーム内容 | 「平和な開拓」は、海賊の砲声と共に終わる 通常カタンをやり込んだプレイヤーが最後に行き着く聖域、それが『都市と騎士版(騎士カタン)』です。本作はもはや「拡張」という枠を超え、全く別の知略ゲームへと進化を遂げています。 最大の違いは、島の内側で富を競うだけでなく、外敵である「海賊」の脅威からカタン島を守る「防衛」の概念が加わること。そして、都市をさらに発展させることで得られる「交易品」と「戦略カード」が、予測不能なドラマを巻き起こします。 1. 「騎士」を操り、守護者か、あるいは略奪者かを選べ 今作の主役は、資源(鉄と羊)を投じて召喚する「騎士」たちです。 防衛の義務: 迫りくる海賊の襲撃から島を守るため、騎士を「アクティブ(出撃状態)」にする必要があります。守り抜けば勝利の栄光を得ますが、敗北すれば…丹精込めて築いた「都市」が開拓地へと破壊される過酷なペナルティが待っています。 盤上の干渉: 騎士の役割は防衛だけではありません。相手の街道を遮断し、相手の騎士を力で追い散らす。これまでのカタンにはなかった「直接的な武力介入」が戦略の核となります。 2. 都市の「開発」がもたらす、圧倒的な特殊能力 ただ資源を集める時代は終わりました。都市から産出される「交易品(紙・布・硬貨)」を使い、都市を5段階まで開発していきます。 戦略カードの衝撃: 開発を進めることで、強力な「戦略カード」が手に入ります。資源を奪い、地形を書き換え、独走するプレイヤーを叩き落とす。このカードの応酬が、ゲームのスピード感を加速させます。 メトロポリスの象徴: 開発を極めたプレイヤーには、勝利点2を誇る巨大な「メトロポリス」を建設する権利が与えられます。これは他プレイヤーに奪われる可能性もある、富と権力の象徴です。 3. 「城壁」による手札管理と、深まるジレンマ バースト(資源没収)の恐怖を和らげる「城壁」の建設が可能になります。1つの城壁につき保持上限が2枚増え、最大13枚まで保持可能に。しかし、海賊に都市を壊されれば城壁も瓦解します。 構成とルール(上級者のためのチェックリスト) 通常カタンに慣れた方がスムーズに導入できるよう、重要な変更点をまとめました。 【勝利条件】 目標は13点。自分のターンでの「勝利宣言」が必須です。 【初期配置の変化】 2つ目の拠点は「開拓地」ではなく「都市」を配置。最初から交易品を狙える熱い立ち上がりに。 【3つのダイス】 通常ダイス2個に加え、イベントダイスを同時に振ります。数字だけでなく「海賊の接近」や「戦略カードの獲得」が毎ターン判定されます。 【資源と交易品】 鉄、羊、木からは資源だけでなく「交易品」が産出されるようになります。これをいかに効率よく「都市開発」に回せるかが勝負の分かれ目です。 【騎士の運用】 騎士は「生産→アップグレード→麦を払ってアクティブ化」という手順を踏みます。アクティブ状態でなければ海賊とは戦えず、能力も使えません。 |
カタン:エネルギー
スタンダード版との違いと、今すぐ遊びたくなる新ルール解説


| 人数 | 3~4人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 90分 |
| 対象年齢 | 12歳以上 |
| ゲーム内容 | 1. 導入:名作カタンが「現代の課題」を纏って進化 世界で最も愛されるボードゲーム『カタン』。その最新独立拡張版である『カタン:エネルギー版』は、単なるリメイクではありません。 これまでの資源集めに加え、「エネルギー供給」と「環境汚染」という現代的なテーマが融合しました。プレイヤーは島を発展させながらも、全員で破滅(環境破壊)を回避しなければならないという、スリリングなジレンマに直面します。希少性も相まって、今ボードゲーム界で最も注目されている一作です。 2. スタンダード版から何が変わった?ワクワクする名称と設定 本作は独立拡張版のため、これ一冊で遊べます。まず目を引くのが、現代風にアップデートされた名称の数々です。 おなじみの「小麦」は食料へ、「羊毛」は天然繊維、「鉱石」は金属へと変わり、より近代的な産業をイメージさせます。さらに、あの「盗賊」は環境調査官として登場し、プレイヤーを妨害するだけでなく、環境を守る役割も担うのが面白いポイントです。 3. 「カタン:エネルギー版」ならではの3つの進化ポイント ① 資源の先にある「エネルギー」の概念 これまでのカタンは「村や都市を建てて終わり」でしたが、本作ではそこに「発電所」を建設します。 安価に建てられるが環境を汚染する「火力発電」か、コストは高いが環境を浄化する「風力発電」か。この「目先の利益か、持続可能な未来か」という選択が、交渉に新たな深みを与えます。 ② 全員敗北の危機?「環境汚染」との戦い 毎手番、袋から引かれるイベントチップによって環境破壊が進むと、地形が封鎖され資源が得られなくなる「環境破壊マーカー」が置かれます。 最悪の場合、「誰も10点取れずにゲームオーバー」という結末も。勝つために競い合いながら、時には共通の敵のために協力する——この独特の空気感は本作ならではの醍醐味です。 ③ 逆転を生む「研究カード」と「倉庫」 スタンダード版の発展カードに加え、都市化することで得られる「研究カード」が登場します。さらにエネルギーを使って「倉庫」を解放すれば、手札上限が10枚までアップ! 「7が出てバースト」の恐怖が緩和され、よりダイナミックな戦略を組み立てることが可能になりました。 4. プレイの流れと勝利への道 ゲーム開始時から「村1つ・都市1つ」を配置してスタートするスピード感も魅力です。 勝利条件は、おなじみの「10点先取」。しかし、もし環境破壊によってゲームが強制終了した場合は、最も環境に貢献した(風力発電を多く建てた)プレイヤーが勝者となる、特殊な判定ルールも存在します。 5. プレイしたからこそ分かる「本音の感想」 実際にプレイして感じたのは、**「カタンの正統進化」**であること。 ダイスの出目に一喜一憂する楽しさはそのままに、発電所を建てることで資源効率が上がる加速感がたまりません。 特に「風力発電を増やしてゲームを延命させる」という動きは、これまでのカタンにはなかった連帯感を生みます。「自分だけ勝ちたい、でも島が滅びたら元も子もない」……このギリギリのバランスを制御できた時の快感は、中毒性があります。 6. まとめ:手に入れるチャンスがあれば迷わず「買い」! 『カタン:エネルギー版』は、流通量が少なく入手困難なのが唯一の難点ですが、もしボードゲームカフェやショップで見かけたら、迷わずプレイすることをおすすめします。 カタンの面白さを知っている人も、これからボードゲームを始める人も、この「盤上のエネルギー革命」をぜひ体験してみてください! |
カタン宇宙開拓者
【上級者向け】目指すは銀河の果て!究極のカスタマイズと遭遇の物語


| 人数 | 3~4人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 120分 |
| 対象年齢 | 14歳以上 |
| ゲーム内容 | 1. 舞台は宇宙へ!「母船」をカスタマイズする喜び 『カタン 宇宙開拓者版』がこれまでのシリーズと決定的に違うのは、各プレイヤーが専用の巨大な「母船駒」を手にすることです。 自分だけの船を強化: 炭素や燃料などの資源を使い、母船に「動力炉(スピードアップ)」「搭載砲(戦闘力)」「船倉(輸送力)」をガシャン!と直接取り付けて強化します。見た目が豪華になるだけでなく、能力が目に見えて向上していく達成感は、このゲームならではの贅沢です。 物理的なギミック: 母船を実際に振って「色のついた玉」を出すことで移動力を決めるシステムは、アナログゲームならではの楽しさに満ちています。 2. 霧の向こうに何がある?予測不能な「遭遇」と「探査」 カタン島(陸地)を飛び出し、広大な宇宙ボードへと漕ぎ出す今作。そこには、まだ見ぬ惑星や異種族が待っています。 ドラマチックな遭遇イベント: 移動中に「黒い玉」が出ると、未知の宇宙船との遭遇イベントが発生!隣のプレイヤーが読み上げる「質問」にどう答えるか。あなたの決断次第で、資源を得ることもあれば、手痛い損害を受けることもあります。 星系の探査: 裏向きのチップが置かれた星系に到達し、それを表にする瞬間の緊張感。そこが豊かな惑星か、恐ろしい海賊基地か。この一喜一憂が「開拓ロマン」を最高潮に引き上げます。 3. 多彩な勝利へのルート:15ポイントを巡る知略 勝利条件は、通常カタンよりも高い15ポイント。しかし、獲得手段は驚くほど多彩です。 異種族との共栄: 交易ステーションを設置し、異種族の「友好カード」を手に入れれば、強力な特殊能力を獲得できます。また、最も貢献したプレイヤーには2ポイントの「友好親善マーカー」が授与されます。 脅威の排除: 宇宙の平和を乱す「海賊基地」を撃退したり、過酷な「氷の惑星」を地球化したりすることでもポイントが加算されます。 構成とルール(宇宙開拓のステップ) 初心者から一歩踏み出し、壮大な戦略を楽しみたい方向けのゲームフローです。 【ゲームの3大フェイズ】 産出フェイズ: ダイスで資源を得るだけでなく、勝利点が低いプレイヤーには山札から資源が補充される「逆転の慈悲」ルールがあります。 交換・建設フェイズ: 交渉で資源を集め、宇宙船(移民船・交易船)や母船のパーツを建設します。 航行フェイズ: 母船を振り、決定した移動力で宇宙を旅します。ここで「遭遇」や「探査」が発生します。 【戦略のポイント】 母船の強化: 早く遠くへ行きたいなら「動力炉」、海賊に挑むなら「搭載砲」、交易を有利に進めるなら「船倉」。何を優先するかで、あなたの「開拓スタイル」が決まります。 宇宙港の活用: 都市を「宇宙港」にアップグレードすることで、そこから新たな船を直接発進させることが可能になります。 このゲームの「ここ」が面白い! 「逆転」を支える親切設計: 勝利点が低い時に資源を多めにもらえるルールにより、一人が独走しにくく、最後まで全員がワクワクしながらプレイできるバランスの良さが秀逸です。 RPGのような成長感: 友好カードによる能力アップや装備の強化など、ボードゲームでありながら、キャラクターを育成しているような没入感が味わえます。 圧倒的な所有欲を満たす: 巨大なボード、可動式の母船パーツ、個性豊かな惑星チップ。テーブルに広げただけで「特別な夜」が始まることを予感させる、視覚的なインパクトは随一です。 『カタン 宇宙開拓者版』は、スタンダード版を愛するプレイヤーにとっての「最高の挑戦状」です。あなたも、自分だけの母船で銀河の伝説を作りませんか? |
カタン:5,6人拡張
待ち時間が消える?究極のルール「手番外建設」を徹底解説!
| 人数 | 2~5人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 70分 |
| 対象年齢 | 10歳以上 |
| ゲーム内容 | 1. 「待ち時間」が「チャンス」に変わる画期的なシステム 通常、ボードゲームの人数が増えると、自分の番が回ってくるまでの「待ち時間」が長くなりがちです。しかし、カタンの5〜6人用追加セットはこの問題を「手番外建設」というエキサイティングなルールで解決しました。 他との違い: 誰かの手番が終わるたびに、全員に「建設のチャンス」が訪れます。 楽しさのポイント: 「次の自分の番までに資源が奪われるかも……」という不安を抱える必要はありません。手札に資源が揃った瞬間、誰の手番であってもその場で建設を行えるのです。 2. 「手番外建設」のルールをプロが分かりやすく整理 このルールを正しく理解することで、5〜6人プレイのスピード感と戦略性は一気に高まります。 何ができる?: 街道の建設、開拓地の設置、都市化、そして発展カードの購入が可能です。 自分のターンへの布石: 特筆すべきは、手番外で購入した発展カードは、直後の自分のターンですぐに使用できるという点。これは通常ルールにはない、5〜6人用ならではの強力なコンボです。 制限事項(重要): 「街道建設」の発展カードは、手番外では使用できません。 手番外でポイントが10点に達しても、その場での勝利宣言は不可です。勝利を掴み取るのは、あくまで「自分のターン」である必要があります。 3. 戦略の幅を広げる「攻め」と「守り」 手番外建設があることで、プレイヤー間の駆け引きはよりシビアになります。 バースト対策: 7の目が出る前に、手札を消費して資源を建物に変えることができます。 場所取り合戦: 誰かの手番が終わった瞬間に「そこ、私が先に建てます!」という割り込みが発生するため、一瞬たりとも気が抜けません。手番プレイヤーが何も建設しなかったとしても、あなたには建設の権利があります。 構成とルール(5〜6人用・手番外建設のまとめ) スムーズなゲーム進行のために、以下のフローを意識しましょう。 【タイミング】 手番プレイヤーが全てのアクションを終えた直後、かつ次のプレイヤーがダイスを振る前に行われます。 【できること】 建設(街道・開拓地・都市) 発展カードの購入 【できないこと】 交渉や交換(手番プレイヤー以外とは不可) 勝利宣言(自分のターンのみ有効) 「街道建設」カードの使用 【終了条件】 自分のターンが終了した直後のプレイヤーは、その回の手番外建設には参加できません。 |
いかがでしたでしょうか。 スタンダード版から、壮大な宇宙、戦略が渦巻く「都市と騎士版」、そして今回ご紹介した現代の課題を映し出す「エネルギー版」まで。カタンというゲームの懐は、私たちが想像する以上に深く、そして刺激的です。
もしあなたが「カタンは苦手」と感じているなら、それはあなたがゲームの本質である「不確実な未来への投資」と「人間同士の駆け引きに真剣に向き合おうとしている証拠でもあります。
カタンが初心者にとって難しいのは、単なる運ゲーではなく、自分の選択が最後まで自分に返ってくる「重み」があるからです。でも、その重みを知る仲間と一緒に、あーだこーだと言いながら資源を交換し、予期せぬダイス目や環境の変化に一喜一憂する時間は、何物にも代えがたい「最高の贅沢」になります。
「次はもう少し、資源の産出バランスを考えてみようかな」 「今度は早めに環境対策(クリーンエネルギー)に投資してみよう」
そんな小さな気づきが、あなたを一流の開拓者へと変えていきます。最初は負けてもいいんです。このブログで紹介したルールや拡張セットの面白さが、あなたの次のプレイを少しでもワクワクさせるものになれば、これ以上の喜びはありません。
カタンの島や宇宙、そしてエネルギーの未来を懸けた盤上で、あなたの勝利宣言が響く日を楽しみにしています。
福岡・春吉の「亞猫文化堂」で一緒に遊びませんか?
今回ご紹介した『カタン:エネルギー版』をはじめ、数々のカタンシリーズは、福岡市中央区春吉にあるボードゲームカフェ「亞猫文化堂」で実際に遊ぶことができます。
また、当店では月に一度、カタンの定例イベント「カタンに勝てん会」も実施しています。「勝てん(勝てない)」という名前の通り、勝敗の先にある楽しさを共有する温かい会です。まだチャレンジしたことがない方も、最新のエネルギー版をいち早く体験してみたい方も、ぜひ亞猫さんに会いに遊びにいらしてください。
皆さんのご来店を心よりお待ちしております!