みなさん、こんにちは!ボドゲカフェの店主、亞猫です。当ブログでは毎週一味違うゲームを紹介していますが、今回は特別編。私自身がこれまでに制作した自作ボードゲームの特集をお届けします。「誰もが最後まで笑顔で遊べること」にこだわり抜いた3つの作品です。制作者ならではの視点でそれぞれのルールや魅力をたっぷりお伝えしますので、ぜひお気に入りの一作を見つけてみてくださいね。
大狼-大喜利人狼-
大喜利とワンナイト人狼が融合。上の句を知らない人狼が周囲の回答からお題を推理し、村人はズレた回答の人狼を暴く、脱落者ゼロの爆笑正体隠匿ゲームです。


| 人数 | 4~8人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 30分 |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| ゲーム内容 | 誰もが主役になれる、一味違う正体隠匿パーティーゲーム 今作は私、亞猫が「ASO部」というグループに所属していた際に初めて制作した作品です。人狼ゲームと言えば「嘘をつくのが苦手でギスギスする」「最初に脱落すると暇になる」といった悩みがつきものですが、本作はその弱点を「大喜利」というエンタメで見事に解決した、脱落者ゼロの爆笑パーティーゲームです。 座布団を奪い合う「大喜利」と「人狼」の二層式ルール ゲームは全員に初期ポイントとして座布団を3枚ずつ配った状態からスタートし、大きく分けて2つのパートを順番に行います。 まず前半は「大喜利パート」です。全員に公開されているお題の「下の句」(例:「どんなラーメン屋?」)に対し、制限時間2分で手元のホワイトボードに回答を記入し、順番に発表します。全員の発表後、人狼の推理はいったん忘れて「純粋に一番面白かった回答」に全員で一斉投票を行います。ここで最多得票となったプレイヤーは、見事座布団を3枚獲得することができます。 続く後半は「人狼パート」です。実は、夜時間の間に村人(弟子)陣営だけが「上の句」(例:「日本一ロマンチックと話題!」)をこっそり確認しており、人狼だけが上の句を知らない状態で大喜利に答えています。「誰の回答が上の句とズレているか」をベースに議論し、一斉投票で人狼だと思うプレイヤーを指差します。 ギスギス感ゼロ!大喜利の面白さでも勝負できる魅力 一番の魅力は、誰一人ゲームから脱落せず、最後まで全員が座布団(ポイント)を競い合ってワイワイ遊べる点にあります。 このゲームの勝敗は、陣営の勝利だけでなく、最終的な「個人の座布団の数」で決まります。人狼パートの投票で「最多投票された人」の正体によって、以下のように座布団が大きく動きます。 ・人狼が処刑された場合(村人勝利):人狼に投票した村人は全員座布団プラス1枚、人狼はマイナス2枚 ・市民が処刑された場合(人狼勝利):人狼と太鼓持ち(狂人)は全員座布団プラス2枚、間違えて処刑された市民はマイナス2枚 つまり、たとえ人狼陣営に負けてしまっても、前半の大喜利パートで抜群に面白い回答をして座布団をかっさらっていれば、個人勝利を掴み取ることも可能です。騙し合いが苦手な人でも純粋に笑って点数を稼げるシステムになっています。 また、ゲーム進行役(GM)がいらない「マスターレス手順」を採用しているため、全員がプレイヤーとしてゲームの渦に飛び込めるコンパクトさも特徴です。 人狼をパニックに陥れる「絶妙なお題」のジレンマ 人狼になった際の「プラス(褒める)なのかマイナス(けなす)なのか迷う、絶妙なお題の組み合わせ」が、プレイヤーを最大のパニックに陥れます。 例えば、下の句が「最新のAIロボットの特徴とは?」に対し、上の句を知らない人狼が良かれと思って大喜利として「1秒で計算する!」と高性能な回答を書いたとします。しかし、実際の上の句が「世界一おバカな大富豪が作った、」だった場合、「高性能すぎて大富豪のロボットじゃない!」「上の句とズレている!」と人狼パートで一発であぶり出されてしまうのです。周囲の回答の共通点から必死に空気を察し、無難な言葉に逃げるか、あえて天然ボケを演じるか、人狼の脳内は常にフル回転を強いられます。 爆笑とスリルを同時に味わいたい夜に 『大狼-大喜利人狼-』は、正体隠匿のスリルを味わいながら、大喜利の面白さで座布団をかっさらう個人の勝利も目指せる、最後まで全員が主役になれるゲームです。 私の「ボドゲでみんなに笑顔になってほしい」という想いから生まれたこの初作品、機会があればぜひ皆さんの手で遊んでみてください。 |
亞猫の呪い-カースオブザアニャン-
手札のペアを捨てて最後に勝利カードを出し切るババ抜き系ゲーム。ペアを出すたび言葉や行動がバカバカしく制限される呪いがかかり、会話がカオス化します。


| 人数 | 3~6人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 60分 |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| ゲーム内容 | 会話も行動もカオス化する、爆笑必至の呪縛パーティーゲーム 続いてご紹介するのは、私、亞猫がフリーのデザイナーになってから制作したパーティーゲーム『亞猫の呪い(CURSE OF THE ANYAN)』です。 このゲームは「見ている周囲のプレイヤーも楽しい」「頭に残り、その後に遊ぶ別のゲームにまで影響してしまう」をコンセプトに作りました。手札のペアを作って捨てていくだけのシンプルなルールですが、ペアを出すたびにプレイヤーに恐ろしい(そして最高にバカバカしい)「呪い」が降りかかり、部屋中が笑い声に包まれる作品です。 揃えて、引いて、最後に「勝利」を掴むババ抜きシステム カードは、赤・青・緑の3種類の絵柄が半分に切られた特殊な構成になっています。プレイヤーはこれらを重ね合わせて1枚の絵(ペア)を完成させていきます。 ゲームが始まったら全員にカードを均等に配りきり、手元に最初からあるペアを場に捨てます。自分の手番が来たら「手札のペアを出す」「左隣のプレイヤーの手札から1枚引く(ババ抜き形式)」「山札から1枚引く」のいずれかのアクションを行います。 これを繰り返して手札を減らしていき、ゲーム内にたった1枚だけ存在する「WINNER」カードを、見事「最後の手札」として場に引き切って出し切ることができたプレイヤーが勝者となります。 重なり続ける制限と、うっかりミスを誘うペナルティの罠 本作の最大の魅力は、ペアを捨てた瞬間に発動する、色ごとのユニークな「呪い」の効果にあります。 カードには「対象者の条件」が書かれており、「犬派の人」や「眼鏡をかけている人」など、当てはまるプレイヤーに以下のような呪いが直撃します。 ・赤(言葉制限の呪い):ゲーム中の発言が縛られ、「カード」を「かつ丼」と言い換えなければならない、などの制限が課せられます。 ・青(即時効果の呪い):特定のポーズを強制されたり、カードの押し付け合いが発生したりします。 ・緑(個人攻撃の呪い):「おねぇ言葉」や「語尾に『にゃん』をつける」など、解除されるまでずっとその人を縛り続ける継続的な呪いです。 これらのかかった呪いは、次に新しいペアを捨てるまで、あるいはゲーム終了まで累積してあなたを縛り続けます。もし呪いのルールを破ってしまい、周囲にバレた場合は、ペナルティとしてカードを強制的に引かされて手札が増えてしまうため、ゲームが進むほど会話のハードルが跳ね上がっていきます。 自分の手番以外でも油断できない「カウンター」の恐怖 さらにゲームをスリリングにしているのが、一部のカードに隠された「カウンター」の存在です。 これは自分の手番でなくても、他のプレイヤーが特定の行動を起こした瞬間に、手札から割り込んで即座に発動できる強力なカードです。 自分が呪いに苦しんでいる最中であっても、いつ誰がカウンターを仕掛けてくるか分からないため、ゲーム中は一瞬たりとも気が抜けません。呪いを必死に意識しながら、他のプレイヤーの動向や会話の一言一言に耳を澄ませる、独特の緊張感と笑いが生まれるシステムになっています。 次のゲームが始まっても解けない(?)魅惑の呪い 『亞猫の呪い』は、いかに呪いを回避し、制限だらけの状況を耐え抜きながら、最後の1枚に「WINNER」カードを残すかの駆け引きが熱いゲームです。 ゲームが終わったあとも、つい語尾に「にゃん」が残ってしまったり、別のボドゲを遊んでいるのに「カード」を「かつ丼」と言いそうになったりと、プレイヤーの頭をしばらくジャックし続ける破壊力を持っています。初対面のプレイヤー同士でも一気に距離が縮まる、お祭り騒ぎにぴったりな一作です。 |
猫だのみ
願い石を神柱に積んだ数だけ進むバランスすごろく。6色の猫神さまを奪い合い、ゲーム終了後には集めたカードでおみくじや短歌が作れる風流(?)な仕掛けが魅力です。


| 人数 | 1~4人 |
|---|---|
| 所要時間(目安) | 30分 |
| 対象年齢 | 6歳以上 |
| ゲーム内容 | クラファンで夢を叶えた、ハラハラと風流が同居するすごろくゲーム 最後にご紹介するのは、私、亞猫が「紙の城」として初めてクラウドファンディングに挑戦し、みなさまの応援によって形にすることができた特別な作品『猫だのみ』です。 実はこのゲーム、私が宮崎を旅行した際、訪れた神社の素晴らしいエンターテインメント性に大きな衝撃を受けたことがきっかけで生まれました。「この神社で感じたワクワク感をボードゲームにできないか」とその場でシステムを思いつき、すぐさま形にしたという、私にとっても非常に思い出深いエピソードがあります。 「遊んだあとの楽しさや盛り上がり」にどこまでも力を入れて作っており、周囲をまわるプレイヤーのコマに可愛い猫型の木ゴマを採用したり、願い石を乗せる台座には私の地元・博多にある神社の家紋をモチーフとして取り入れたりと、デザイン面にもこだわりを限界まで詰め込んでいます。 石を積んだ数、外周をまわるバランスすごろく ゲームの目的は、ライバルよりも早く6色の猫神さま(六猫足彩:むびょうさくさい)を集めることです。 ゲームの中心には「神柱」と呼ばれるカードと台座が置かれており、自分の手番が来たら、まずはこの神柱に自分の「願い石(神石)」を乗せるバランスアクションからスタートします。 無事に崩さず乗せることができた願い石の数だけ、カードの外周をすごろくのコマのように進むことができます。ただし、欲張って石を積み上げてバランスを崩し、神石がガラガラと崩れ落ちてしまうと、その手番は進むことができなくなってしまうため注意が必要です。 外周のマスをまわりながらカードを手に入れていきますが、自分が欲しいカードのマスにすでにライバルのコマがいる場合はそのカードを獲得できません。いち早く6匹の猫神さま(カード)を集めるか、ゲーム終了時にカードの合計点数が一番高いプレイヤーが勝者となります。 能力カードの奇襲と、ライバルとの絶妙なポジショニング 本作の面白さは、ただ石を積んで進むだけでなく、カードを巡るプレイヤー同士の駆け引きにあります。 ゲーム中には「亞猫(あねこ)カード」をはじめとする、様々な能力アクションカードが登場します。これらをいつ発動するかによって、ライバルの進路を邪魔したり、自分を一気に有利なポジションへと進めたりといった戦略的な出し抜き合いが楽しめます。 狙っている色のマスの前に立ちはだかるライバルをどう避けるか、カードの効果をいつ使うか、ハラハラする物理的なバランス要素と、カードによる頭脳戦のバランスが絶妙に絡み合います。 ゲームが悩ましい!どの色から集めるべきかのジレンマ プレイヤーを最も悩ませるのが、6色の猫神さまを「どの順番で、どう効率よく集めるか」というジレンマです。 欲しい色のマスが目の前にあっても、次の人が同じマスを狙っているかもしれません。また、願い石を多く積めばたくさん進めますが、崩れるリスクも跳ね上がります。「今回は確実に1歩だけ進んであの色を確保するか」、それとも「リスクを取って一気に願い石を3個積んでライバルを追い抜くか」、毎手番で自分の指先と戦略の限界が試されることになります。 遊び終えたあとも笑顔が続く、風流なおみくじと短歌の仕掛け 『猫だのみ』は、ハラハラする楽しさだけで終わりません。ゲーム終了後には、本作ならではの粋なお楽しみ要素が待っています。 集めた6匹の猫神さまのカードは実は「おみくじ」になっており、ゲームが終わった瞬間に、今日のあなたの運勢を占うことができます。さらに、手に入れたカードを色の順番に並べ替えると、なんとひとつの美しい「短歌」が出来上がるという、風流な仕掛けが用意されています。 勝っても負けても、最後にはみんなで短歌を詠み合って笑顔で盛り上がれる、子供から大人まで温かい気持ちになれる一作です。 |
今回は私、亞猫が制作した3つのゲームをご紹介しました。クスッと笑える大喜利心理戦、会話がパニックになる呪縛系、そして神社のエンタメ性から着想を得たバランスすごろく。どれも「遊んだあとの楽しさ」や「全員が主役になれる時間」を大切に作った、思い出深い作品ばかりです。当当店でも遊べますので、気になる作品があればぜひ気軽に声をかけてくださいね。みなさんのご来店を心よりお待ちしております!
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