「人狼ゲームは、もう『嘘のつきあい』だけではありません。」

かつては一部の愛好家のものだった正体隠匿ゲーム。しかし今、その世界は驚くべき進化を遂げています。 ある時は殺人事件の「目撃者」になり、ある時は「政治家」として清き一票を求め、またある時はオンラインゲームの「ネカマ」としてギルドへの愛を証明する……。

今回ご紹介する7つのゲームは、どれも従来の人狼が持っていた「脱落の寂しさ」や「嘘の苦しさ」を、「最高のエンターテインメント」へと昇華させたものばかりです。

  • 死んでも「霊界」で活躍できるゲーム
  • 「可愛いポーズ」で敗者が称賛されるゲーム
  • 「毒林檎」を巡る童話の世界の駆け引き

初心者でも、口下手でも、気がつけば夢中で語り合ってしまう。そんな「人狼の枠を超えた」新しい遊びの数々をご紹介します。

目撃者たちの夜

【5分で完結】犯人はこの中にいる。嘘と証言が交差する超短時間・正体隠匿ゲーム

人数3~6人
所要時間(目安)10分
対象年齢8歳以上
ゲーム内容「ワンナイトマンション」のリメイク。
1. なぜ『目撃者たちの夜』は「人狼」より遊びやすいのか?
「人狼ゲームをやってみたいけど、嘘をつくのが怖いし、ルールを覚えるのが大変そう…」 そんな悩みを持つ方にこそ遊んでほしいのが、この『目撃者たちの夜』です。
舞台は、ある殺人事件が起きた洋館。あなたがやるべきことは、「自分が何を見て、誰に何を渡したか」を話すだけ。たった5分で、ミステリー小説の主人公になったようなスリルと、真相に辿り着いた時の快感を味わえます。

2. 構成とルール:カードの動きが「事件の足跡」になる
このゲームは、カードがプレイヤー間を移動することで「物語」が作られます。
ステップ①:配役の選定と「目撃」
各プレイヤーは、前の人から渡されたカード1枚と、山札から引いた1枚の計2枚を見ます。
「自分の正体」として1枚を手元に伏せる。
「残りの1枚」を次の人に渡し、「私は〇〇さんの部屋へ行く人物を見ました」と証言する。
ステップ②:3分間の「議論」
全員が証言を終えたら、3分間の相談タイムです。「Aさんは私のところへ『黄色い服の客人』を渡したと言ったけど、私が受け取ったのは『殺人鬼』だった!」といった情報の食い違いを探します。
ステップ③:一斉投票
「こいつが殺人鬼だ!」と思う部屋を一斉に指さします。最も票を集めた人物が地下のボイラー室に監禁され、その正体を確認して勝敗が決まります。

3. 未経験者がハマる!このゲームの「3つの新しさ」
① 「嘘をつく」ハードルが劇的に低い
人狼ゲームで初心者が一番困るのは「何を嘘つけばいいかわからない」こと。 本作では、カードを渡す際に「嘘を言ってもいい」というルールがありますが、無理に嘘をつく必要はありません。「事実を伝えるだけ」でも十分に推理の役に立ち、ゲームが成立するのがこのゲームの優れた設計です。
② 全員が「目撃者」であり「当事者」
最初から最後まで全員がゲームに参加します。「早々に脱落して暇になる」ことはありません。短時間で終わるため、「もう一回!」と何度も遊びたくなる中毒性があります。
③ 難易度の「自由なカスタマイズ」が可能
「客人の服の色」をバラバラに設定して推理を深めたり、特定の役職を加えてスリルを増したりと、遊ぶメンバーに合わせて難易度を微調整できます。初心者には優しく、熟練者にはヒリヒリする心理戦を提供できるのです。

4. ここが悩みどころ
このゲームは「議論時間が3分」と厳格に決まっているため、論理的に100%の正解を導き出すのは非常に困難です。 しかし、その「不完全な情報の中で決断を迫られる焦燥感」こそが、このゲームの醍醐味。ガチガチの論理パズルを楽しみたい人には少し物足りないかもしれませんが、「短時間でミステリーの雰囲気を楽しみたい」層にはこれ以上ない選択肢となります。

5. 今夜、あなたの「目」は信じられるか?
『目撃者たちの夜』は、準備もルール説明も一瞬で終わる、現代のタイパ(タイムパフォーマンス)に優れた傑作ゲームです。
嘘をつくのが苦手な人も、推理が大好きな人も、同じテーブルを囲めば一瞬で洋館の客人に。 さあ、あなたは殺人鬼をボイラー室へ送り込み、無事に朝を迎えることができるでしょうか?

人狼外伝~霊界乃鬼編・改~

【脱落なし】死んでからが本番?「現世」と「霊界」を行き来する新感覚人狼

人数6~15人
所要時間(目安)30分
対象年齢10歳以上
ゲーム内容1. 人狼ゲームの「退屈な時間」を過去にする
人狼ゲームで一番悲しい瞬間、それは「最初の夜に襲撃され、あとは終わるまで見ているだけ」になることではないでしょうか?
そんな不満を根本から解消したのが、この『人狼外伝』です。 このゲームには「脱落」という概念がありません。処刑されても襲撃(呪殺)されても、戦いの舞台が「現世」から「霊界」へ移るだけ。最後まで全員が主役として議論に参加できる、今の時代にぴったりの人狼ゲームです。

2. 構成とルール:二つの世界がリンクする「デュアル議論」
本作の最大の特徴は、ゲームが**「現世フェイズ」「霊界フェイズ」の2階層で進行する点です。
① 処刑は「移動」に過ぎない
通常の人狼では処刑=退場ですが、本作では「霊界」へ行くだけ。 驚くべきは、人狼による襲撃も、霊界にいるプレイヤー同士の議論と投票で犠牲者が決まる「呪殺」というシステムになっている点。霊界から現世に干渉するスリルは本作ならではです。
② 「陣営」×「職業」のダブルカード制
非公開の「陣営」とは別に、公開情報の「職業」を持つことで戦略が無限に広がります。
特殊な陣営:
迷い人現世では人間、霊界に落ちると「鬼(人狼)」陣営に寝返る。
天狗最後まで生き残れば単独勝利を狙える第三陣営。
個性が強すぎる職業(公開情報)
霊界から人を呼び戻す「召喚士」
好きなタイミングで現世に復帰できる「即身仏」
霊界で2票の力を持つ「闇狩師」
現世と霊界、両方の会議に参加できる「祈祷師」

3. ここが新しい!『人狼外伝』の2つの衝撃
① 「戦略的処刑」という驚きの選択肢
「死にたくない」と命乞いをするのが普通の人狼ですが、本作では「私が霊界へ行って、闇狩師の2票で鬼を仕留める!」といった自ら処刑を志願するシーンが発生します。これにより、ギスギスしがちな議論が「陣営の勝利のための協力」へと昇華されます。
② 1秒も目が離せない「全員参加型」
ゲーム終了の瞬間まで、全プレイヤーが思考をフル回転させます。初心者でも、もし現世で処刑されてしまっても「霊界から現世を守る」という重要な役割が持てるため、疎外感が一切ありません。

4. ここが攻略の分かれ道
本作は「職業(公開情報)」が非常に強力です。そのため、少人数(6人程度)で遊ぶと、パズルのように「誰がどこにいるのが陣営としての最適解か」という効率重視の話し合いが先行しすぎる傾向があります。
課題推理よりも「駒の配置換え」になり、鬼側の嘘が通りにくくなる。
解決策ぜひ8人以上の多人数でプレイしてみてください。情報の密度が上がり、計算しきれない「感情」や「ノイズ」が混ざることで、論理を突き崩す鬼側の「嘘」が輝き始めます。これこそが、本作が化ける瞬間です。

5. 人狼ゲームの新しい「外伝」がここから始まる
『人狼外伝』は、人狼の醍醐味である心理戦を活かしつつ、脱落のストレスを完璧に排除した意欲作です。
「論理的な最適解を目指す協力プレイ」と、「それを裏切る正体隠匿」のせめぎ合い。 従来のルールに飽きた方も、これから人狼を始める方も、この「死んでも終わらない夜」を体験すれば、もう普通の人狼には戻れないかもしれません。

政治家人狼

【逆転発想】疑い合うのはもう終わり?「信じる人を当選させる」正体隠匿ゲーム

人数10~16人
所要時間(目安)60分
対象年齢12歳以上
ゲーム内容1. 人狼ゲームの「最大の弱点」を克服した神ゲーム
人狼ゲームといえば「怪しい人を吊る(追放する)」のが定石。しかし、そのせいで「嘘をつくのが苦しい」「早くに脱落して暇になる」という悩みもありました。
そんな人狼界に彗星のごとく現れたのが『政治家人狼』です。このゲームの目的は、死ぬ人を探すことではなく、「私たちが信じるリーダー(当選者)を選ぶこと」。このコンセプトの転換が、ゲーム体験を驚くほどエキサイティングで心地よいものに変えました。

2. 構成とルール:議席をめぐる「究極の支持率」争い
基本は「にんげんの党(村人)」と「おおかみの党(人狼)」の争いですが、ルールは非常にユニークです。
① 「当選」こそが勝利の鍵
全4議席のうち、人間側は3議席、人狼側は2議席を先に埋めれば勝利。投票で選ばれた人は「当選」となり、誇らしく議席についてゲームから離脱します。つまり、「信頼を勝ち取った人から勝って抜けていく」のです。
② 脱落者ゼロ!?「ネガティブキャンペーン」
人狼の襲撃にあたる行為は「ネガキャン」と呼ばれます。これにより1日除外されますが、翌日には復帰可能。最後まで全員で議論の熱量を楽しめる設計になっています。
③ オープンルールによる情報の連鎖
当選者はその場で役職を明かす(所信表明演説)のが一般的。誰が当選したかによって「次は誰を信じるべきか」のヒントが次々と提示され、議論が停滞しません。

3. ここが凄い!『政治家人狼』が熱狂を生む3つの理由
① 「味方探し」が生むポジティブな議論
「お前が犯人だ!」と指弾するのではなく、「この人は村人っぽいから当選させよう!」という、加点方式の議論が中心になります。心理的な負荷が少なく、初心者でも発言しやすいのが特徴です。
② タイパ最強。決着が早く、満足度が高い
最大でも4議席埋まれば終了するため、時間が読みやすく、間延びしません。早く当選した人は「最も信頼された」という満足感と共に、ゆったりと後半の激戦を観戦できます。
③ 役職カウントの「ひねり」が絶妙
例えば「裏切者(狂人)」は、人狼の味方ですが当選すると「村人の議席」としてカウントされてしまいます。良かれと思って当選したのに、敵の利益になってしまう……といった、政治の世界さながらの皮肉なドラマが生まれます。

4. 多角的な分析と「攻略のコツ」
このゲームは、人狼・愛人・スパイが互いを知っている(または一方的に知っている)ため、「ライン(繋がり)」が見えやすい構造になっています。これは初心者には推理の助けになりますが、熟練者にとっては「一瞬の綻びが命取りになる」非常にスリリングな展開を意味します。
単なる「仲良しゲーム」ではなく、「どうやって人狼を当選させずに、本物の味方を議席に送り込むか」という、高度な情報操作と真贋を見極める眼力が試される、極めて完成度の高い知略ゲームだと言えます。

5. 信じる勇気が、勝利を呼び込む
『政治家人狼』は、人狼ゲームの戦略性と、選挙のワクワク感を融合させた全く新しいエンターテインメントです。
「人狼はちょっと苦手……」という人にこそ、この「信じる人を全力で応援する」快感を味わってほしい。一度プレイすれば、その練り込まれたルールに「こんなに面白いのか!」と驚くはずです。
さあ、あなたは誰に一票を投じますか?

ネカねと

【新感覚】ネカマが正義?「可愛さ」でギルドを守り抜く異色の人狼ゲーム

人数2~6人
所要時間(目安)40分
対象年齢10歳以上
ゲーム内容1. 追放か、理解か。ジェンダーフリーなギルドを目指せ!
「このギルドの中に、実は男がいるらしい……」 そんな不穏な噂から始まる本作ですが、ドロドロの疑い合いを想像しないでください。
『ネカねと』は、オンラインゲームのギルドを舞台に、正体を隠した「ネカマ」と、それを見つけ出そうとする「女子」たちが繰り広げる、世界一平和でシュールな正体隠匿ゲームです。

2. 昼に「能力」、夜に「ログイン」
最大の特徴は、一般的な人狼ゲームと「昼夜の概念」が逆転している点です。
① 昼の時間は「潜伏と勧誘」
プレイヤーが首から下げたキャラクターになりきっている裏で、役職たちが動き出します。
ネカマ陣営夜な夜な(昼ですが)女子を誘惑し、自分たちの「理解者」を増やして勢力を拡大します。
非ネカマ陣営勘の鋭い女子(占い師)やストーカー系女子(騎士)が、ギルドの純潔を守るために奔走します。
② 夜の時間は「ログインと議論」
全員がゲームにログインし、誰がネカマかを話し合います。追放が決まったプレイヤーは、ただ去るのではなく「可愛いポーズをとってみんなを和ませる」というミッションが課せられます。これがこのゲームの、殺伐としない最大のスパイスです。

3. ここが新しい!『ネカねと』の3つの「萌え」ポイント
① 「ロールプレイ(なりきり)」が評価の対象
勝敗も大事ですが、それ以上に「どれだけキャラになりきれたか」が重要視されます。各キャラには「指定のセリフ」が用意されており、それを議論中にいかに自然に(あるいは強引に)盛り込むかが腕の見せどころです。
② 敗者へのリスペクト「可愛いポーズがとれたで賞」
追放された人は、悔しがる代わりに全力で「可愛さ」を振りまきます。ゲーム終了後には、勝利チームだけでなく、ロールプレイが素晴らしかった人や、可愛いポーズが取れた人全員を称え合う「賞賛タイム」が用意されています。
③ 誰も傷つかない「理解者」システム
「人狼」のように襲撃されて脱落するのではなく、ネカマの情熱に触れて「理解者(陣営変更)」になるというシステム。追放という厳しい言葉の裏に、「みんなで仲良く遊びたい」というネカマの切ない願いが隠れている、実は心温まる(?)ストーリーなのです。

4. 盛り上げるためのコツ
本作は、論理的なパズル解きよりも「大喜利的な瞬発力」と「演技力」に振り切ったゲームデザインです。
課題ガチガチの推理をしたい人には、少しルールが緩く感じるかもしれません。
解決策ぜひ「ギルマス」や「百合系女子」といった個性的な役職をフル活用し、「オンラインゲームあるある」のノリを全力で楽しんでください。恥を捨ててキャラクターを演じれば演じるほど、推理のミスすらも笑いに変わる最高のパーティーゲームになります。

5. まとめ:大切なのは「ギルドへの愛」
『ネカねと』は、正体隠匿ゲームが持つ「嘘をつく緊張感」を、「みんなで楽しむ一体感」へと見事に変換した傑作です。
ネカマだとバレないように可愛いセリフを吐くスリル、そして追放された後の全力のポーズ。 ゲームが終わる頃には、陣営を超えて全員がそのギルドのファンになっているはずです。さあ、あなたも「理想のジェンダーフリー・ギルド」を作ってみませんか?

白雪姫のアップルーレット

【毒林檎は誰の手に?】初心者でも楽しめる正体隠匿系ゲーム

人数4~8人
所要時間(目安)20分
対象年齢12歳以上
ゲーム内容1. 童話の世界で「究極のルーレット」が始まる
「白雪姫」という誰もが知る物語をベースにした、新感覚の正体隠匿ゲームが登場しました。
このゲームの面白いところは、自分の正体(役職)だけでなく、自分の持っている「林檎が毒入りかどうか」も勝利の鍵を握るという点です。人狼ゲームのような複雑な嘘は不要。カードが紡ぐ「物語」に沿って会話するだけで、いつの間にか濃厚な心理戦の渦中に放り込まれます。

2. 構成とルール:陣営の勝利条件とゲームの流れ
① 三つ巴の陣営争い
白雪姫陣営白雪姫が最後まで生き残れば勝利。
女王陣営白雪姫を毒林檎で殺害すれば勝利。
第3陣営(小人のロゼ)白雪姫と自分が両方生き残る「単独勝利」を狙う。
② ゲームの準備:秘密の「オープニング」
各プレイヤーに「キャラクター」「林檎タイル」「物語カード」が配られます。特筆すべきは、特定のキャラだけが知る秘密の情報です。
小人のグリーン誰が白雪姫か知っている。
小人のブラックどこに毒林檎があるか知っている。
③ 手番アクション:林檎と正体の「入れ替え」
自分の番では、カードを引いて効果を使うだけでなく、「自分と誰かの林檎を交換する」「正体を交換する」といった大胆な行動が可能です。林檎タイルは一度ゲームが始まると「自分の確認アクション」以外では中身を見ることができません。
④ エンディング:運命の「いっただきまーす!」
山札がなくなると最終決戦。女王が正体を明かし、もし毒林檎を持っていれば白雪姫(と思われる相手)に強制的に押し付けます。最後に全員で林檎をオープンし、白雪姫の生死で勝敗が決まります。

3. ここが新しい!『アップルーレット』の3つの魅力
① 「物語カード」が会話をリードしてくれる
人狼でありがちな「沈黙」がありません。物語カードには「好きな食べ物は?」といった質問が記載されており、それに答えていくだけで、相手の正体のヒントが自然と浮き彫りになります。
② 「林檎」と「正体」が動き続けるスリル
「自分が白雪姫なのに、手元に毒林檎が回ってきた!」「女王が自分と正体を交換してきた!」など、状況が刻一刻と変化します。最後の1秒まで誰が勝つか分からない、まさに「ルーレット」のようなハラハラ感が味わえます。
③ マスター不要で、少人数から遊べる
進行役がいなくても全員でプレイでき、準備も簡単。キャラクターの組み合わせを変えるだけで難易度を自在に調整できるため、リプレイ性が非常に高いのも特徴です。

4. ここが勝利の分かれ道
このゲームにおいて重要なのは、「嘘をつけるキャラクター」の存在です。 通常、質問には正直に答える必要がありますが、「小人のネイビー」などは嘘が許されます。つまり、論理的なパズルを解くだけでなく、「この回答はネイビーの嘘ではないか?」という人間味のある疑心暗鬼が生まれるように設計されています。
また、「呪いの指輪」のように手札に残り続けるカードをどう処理するかなど、リソース管理の側面もあり、シンプルながらもゲーマーを唸らせる深みがあります。

5. 毒林檎を避けるか、あえて押し付けるか
『白雪姫のアップルーレット』は、可愛い見た目とは裏腹に、鋭い観察力と大胆な決断が求められる傑作です。
白雪姫を守る騎士になるか、冷酷に毒を盛る女王になるか、あるいは全てを利用して独り勝ちを狙う小人になるか……。 友人同士、あるいは初対面の人とのアイスブレイクに、この「毒林檎の押し付け合い」をぜひ楽しんでみてください。

シャドウレイダース

【乱戦必至】正体隠匿×ダイスバトルの傑作!

人数4~8人
所要時間(目安)60分
対象年齢13歳以上
ゲーム内容1. 霧の街で繰り広げられる、三つ巴の生存競争
「誰が味方で、誰が敵か分からない。しかし、攻撃しなければ勝てない……。」
『シャドウレイダーズ』は、正体を隠して戦う「人狼系」の緊張感と、ダイスを振ってダメージを与える「対戦ゲーム」の爽快感を同時に味わえる名作です。 霧に包まれた街を舞台に、あなたは自らの使命(勝利条件)を果たすため、時には潜伏し、時には正体を現して強力な能力を解き放つことになります。

2. 構成とルール:エリアを駆け巡り、情報を集めよ
このゲームは、3つの勢力による戦いです。
① 運命を分ける3つの陣営
レイダー(正義)邪悪な存在「シャドウ」を全滅させることが目的。
シャドウ(悪)宿敵「レイダー」を全滅させるか、一般市民を3人葬れば勝利。
シチズン(一般市民)それぞれ独自の勝利条件(「最後まで生き残る」「特定のアイテムを集める」など)を持つ。
② ゲームの流れ:ダイスが導くアクション
手番では2つのダイスを振り、出目に応じてボード上のエリアを移動します。
情報収集「推理カード」を引き、特定のプレイヤーに質問をぶつけて正体を探ります。
装備強化「黒のカード(攻撃系)」や「白のカード(防御系)」を手に入れ、ステータスを底上げします。
戦闘同じエリアや隣接エリアのプレイヤーにダイスでダメージを与えます。

3. ここが面白い!『シャドウレイダーズ』の3つの醍醐味
① 心理戦を加速させる「推理カード」
「人狼だと何を話せばいいか分からない」という人でも安心。推理カードが「あなたはシャドウですか?」といった具体的な問いを投げかけてくれるため、その反応から自然と敵味方が判明していく、非常にスマートな設計です。
② 「正体公開」による劇的な逆転劇
自分の正体を明かすことで、キャラクター固有の「特殊能力」が使用可能になります。「HPを全回復する」「周囲に大ダメージを与える」など、絶体絶命のピンチから一気に戦況をひっくり返す快感は格別です。
③ 最大10人!大人数で遊べる「お祭り感」
拡張セットを入れることで最大10人までプレイ可能。これほどの大人数で、全員が最後までドキドキしながら遊べる正体隠匿ゲームは他に類を見ません。

4. プレイ前に知っておきたいこと
本作は2000年代に誕生した名作ゆえ、現代のゲームに見られる「手番順の補正」が少ないという硬派な側面があります。
手番の重要性序盤は情報が少なく攻撃対象が定まらないため、スタートプレイヤーがやや不利に感じる場面もあります。これを防ぐには「最初の数ターンは情報収集に徹する」などの共通認識を持つとスムーズです。
強制攻撃のジレンマ装備品によっては「攻撃の強制」が発生し、意図せず味方を攻撃してしまうドラマも生まれます。これを「遺恨」とするのではなく、「霧の中の同士討ち」という演出として楽しむ心の余裕が、このゲームを最高に面白くします。
視認性への配慮コマの色(赤・橙・黄など)が似ている場合があるため、プレイ環境の照明を明るくする、あるいはサマリーを自作して共有するなどの工夫があると、より快適に熱中できるでしょう。

5. 正体を明かしたとき、戦場は震える
『シャドウレイダーズ』は、推理・戦略・運のバランスが絶妙なサバイバルゲームです。
闇に紛れて牙を研ぐか、正義の名の下に武器を取るか、あるいは市民として混乱に乗じるか。 一度遊べば、ダイスを振る手に力が入り、正体を明かす瞬間のカタルシスに病みつきになるはずです。今夜、霧の街で生き残るのは果たして誰でしょうか?

今回ご紹介した6つのゲームを読み解いていくと、一つの共通点に気づきます。 それは、どのゲームも「勝敗の先にあるコミュニケーション」を最も大切にしているということです。

人狼陣営を追い詰めた瞬間の高揚感、政治家として当選した時の誇らしさ、そして「ネカマ」として正体を明かした後の爆笑と賞賛。 正体隠匿ゲームとは、自分ではない誰かになりきり、普段は見せない一面を分かち合うための「魔法のツール」です。たとえゲームの中で騙し、騙されたとしても、終わった後には「あのアクションは凄かった!」「あのポーズ、最高だったよ!」と、以前よりもっと仲良くなれる。それこそが、アナログゲームが持つ真の価値ではないでしょうか。

ミステリアスな洋館から、ドタバタのネットゲームギルドまで。 あなたは、どの世界で「新しい自分」を演じてみたいですか? 最高の仲間と、最高にスリリングな時間を。ぜひ、お気に入りの一作をテーブルに広げてみてください。

今回紹介したゲームは福岡にあるボードゲームカフェ亞猫文化堂で遊ぶことができ「正体隠匿会」や「亞猫人狼会」なども主催していますので是非ご参加ください!

楽しい人狼っぽいゲーム【6選】

みんなウソつき?人狼っぽいゲーム【6選】2